原木しいたけの栽培方法をはじめ、しいたけブラザーズの『こだわり』をご紹介しております。
効率の菌床、味の原木
菌床しいたけ栽培は効率的な方法により、今ではしいたけ消費量の9割以上を占めると言われています。(中国産を含む)
一方、重労働で自然環境に左右されやすい「原木栽培」は、年々生産量は落ち込み、後継者もほとんどいないという状態です。また中国産の輸入しいたけ(菌床栽培)の登場によって、価格競争は激しさを増し、益々原木しいたけの生産者は減少してまいりました。生産効率のよい菌床しいたけの登場により、確かに食材としての手軽さを提供してきましたが、その反面、しいたけ本来が持つ「香り、歯ごたえ」に大きな変化をもたらしたのです。
原木(げんぼく)しいたけ
山から樹齢20〜25年たったナラやクヌギなどの広葉樹を1mほどに切り出し、しいたけの菌を接種。
250日から300日間、自然の環境を利用して培養し、その後ハウスでしいたけを発生させる栽培。
原木1本(5〜10kg)を1日に2000〜3000本動かすのは大変重労働。自然の気候や天気に左右されやすく、年間の安定生産が難しい。
原木の樹皮が外部からの雑菌侵入を守ってくれるため、無農薬栽培が可能。
菌床(きんしょう)しいたけ
短期間、低コストで大量生産できる菌床しいたけは、おがくず、栄養剤、水を混合し、一辺が20cmほどの大きさのブロックに整形。殺菌処理後、しいたけ菌を接種。空調管理された施設内で90日ほど培養。
その後しいたけを発生させる方法。1ブロックが2kg前後と軽量で、施設内に収容できるブロック数が多く、かつ栄養剤の豊富な栄養により高い収量が取れる。
原木しいたけ | 菌床しいたけ | |
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栽培期間 | 250日 | 90日 |
発生量 ※1 | 100g | 400g |
発生回数 | 10回転 − 2年 | 3回転 − 1年 |
※1・・・培地1kgあたり